『きんつば』と『梅が枝餅』は兄弟関係だった!?

 先日放映された番組「M-1」で、ミルクボーイが優勝しました。コーンフレーク、圧巻でした。でも気になったのは、決勝のお題である『最中』。Twitterではすぐさま「最中の家系図」がかかれていましたが、茜丸メディア担当としては、ぜひとも『どら焼き』も家系に入れてほしかった! いとこの『もみじ饅頭』や腹違いの兄弟『八つ橋』と共に、はとこぐらいの位置で入れてもらえないでしょうか、ミルクボーイさん!

 さて、相も変わらずあんこ大好きな私。今回は『きんつば』を手作りしてみることにしました。お正月も近いことですし、みんなに手作りお菓子をふるまいたいと思いまして。きれいで美味しいお菓子は数限りなくありますが、家族が集まった時は心温まる手作りがよいかと・・・。しかし、一から手作りはハードルが高いので、あんこは製餡所の茜丸からです、もちろん(笑)。

 まずは少しかための『羊羹』を作ります。あんこに寒天を入れて固めるだけなので簡単ですが、寒天の割合を大きくしない、というのはポイントかもしれません。寒天が多すぎると『きんつば』の皮を焼く時に崩れてしまうそうですよ。


◆『きんつば』の作り方

①「粉寒天2g」と「砂糖30g」を50ccの水に入れ、火にかけて溶かします。

②茜丸のあんこの中でも少し固めの「粒あん(粒あん・十勝~固さ極め~)」を選んでみました。

③「粒あん150g」を投入します。木べらで鍋底から返しながら見守ります。

④すぐさま焦げつきそうな勢いで水気がなくなったので、さらに50ccの水を足しました。少しくらい水気が多めでも煮詰めれば大丈夫でしょう。あんこはもともと煮詰めて作られるものなので、このあたりはアバウトでもよいかと思います。

⑤木べらを鍋底にすべらせ、そのあとが消えないで残るくらいの固さまで煮詰めました。色が濃くなり艶も出てきています。

⑥少し置いて粗熱がとれてから、ラップを敷いた容器に入れます。後でとれやすくするためのラップですから、なくてももちろん大丈夫です。

⑦出来上がったばかりの熱と冷蔵庫内の温度差で落ちる水滴が気になるので、ラップで密閉させました。日持ちのことを考えると水気は極力避けたいですね。

⑧冷蔵庫に2時間くらい入れて固めた後、取り出して適当な大きさに切ります。厚さは1cm以上にします。見栄えのために縁を切って整えました。

⑨皮の生地は、「小麦粉大さじ3」、「白玉粉大さじ1弱」にしました。水は80cc入れました。

⑩フライパンにクッキングペーパーを敷き、サラダ油を熱し、一面ずつ生地をつけながら焼いていきます。手で面を変えていかなくてはいけないので熱いです! 弱火でゆっくりとするとよいかもしれません。実は、皮がはがれてペーパーに残ってしまうことがありました。サラダ油はまんべんなく広げてした方がよいようです。

⑪全面を焼いてでき上がりです。美しい面にはなりませんでしたが厚めに香ばしく焼き上がりました。

 「これはきんつば? 少し皮が厚いんじゃない?」という声も上がりそうです。大宰府の『梅が枝餅』や京都上賀茂の『焼き餅』のようでもありますね。『きんつば』と『焼き餅』の意外な関係を発見しました。すっきり痩せた姉と、ぽっちゃりタイプの妹という姉妹関係とみてもよいでしょうか、ミルクボーイさん!

 次回はより美しく仕上げたいものです。ポイントは生地の濃さとつけ方でしょう。サラダ油を少なめにするためにキッチンペーパーで塗る丁寧さが必要かもしれません。またよりなめらかな焼き面にしたいと考えると、皮の生地に少し油を入れて焼くときは油なしで焼くのもよいかも。この試みは科学的にはどうなんだろう・・・と興味はつきません。


 できたては、中はふんわりやわらかく外の皮は熱々でした。京都のニッキたっぷりの『八つ橋』も焼きたてのやわらかいものはまた格別だと聞きます。お菓子もできたてにはできたての美味しさがありますね。この香ばしい香りはお店で買うだけでは味わえない。多少不格好でも、作っている時に漂う匂いを含めて、より五感で楽しめるのが手作りの醍醐味ですね。

 今日のお供はうまみも甘さも濃厚な八女茶です。個人的に最近はまっています。共に美味しくいただきました。

AKANEMARU NEWS

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