コンビニでふと見つけた「土用餅」の文字。「そっか、土用の丑の日か」とつぶやきつつ、「土用って何?」と自分につっこみました。最近は何でもすぐに調べられるからいいですね。早速WIKIさんを訪問すると、「四季それぞれにある立春・立夏・立秋・立冬それぞれの直前約18日間」のことだそうです。夏以外にもあるとはあまり意識していませんでした。
旧暦で決まるので、毎年少しずつズレますね。2020年の土用丑の日は「7月21日」ですが、今年は「8月2日」にもあります。土用の期間内に丑の日が二日あれば、「一の丑、二の丑」と呼ばれるそうです。ちなみに、2019年は夏にある土用丑の日は「7月27日」だけでした。来年の2021年は「7月28日」と「8月1日」の2日です。
そもそも土用丑の日にうなぎを食べるようになったのは江戸時代からだそうですが、丑の日の「う」にちなんで「う」のつくものでもよいそうですよ。「うどん」、「ウリ」、「梅干し」あたりが夏にピッタリですね。他にも「土用しじみ」、「土用卵」という言葉もあり、暑い季節に夏バテしないような精のつく食材が選ばれています。昔も今も暑さに負けないようにという思いはいっしょなんですね。
話戻して、「土用餅」! 土用の入りに暑気払いとして食べるとよいそうです。今年は7月19日が土用の始まりで、これを書いている日がちょうど7月19日ですので、書き終わったら食べますよ、土用餅! 形はこんなふうにとがったところのある、あんころ餅が一般的ですが、和菓子専門店ではそれぞれオリジナルのものもあります。
ところで、「なぜ土用餅を食べる?」という疑問がまだまだ解決できていません。土用丑の日のうなぎが考え出されたのは、一説には夏の時期に魚の売り上げが落ち、その打開策として始められたとも言われており、土用餅もその類かもしれません。滋味豊かな小豆でできたあんこですから、暑い夏に負けないための食材としてうなぎと共に名乗りを上げてもいいですよね。
四季の移り変わりを感じ、楽しむ感性を大事にしたいと最近特に思います。コロナのこともあり、また海外からの旅行者や移住者が増えている状況もあり、ことさら自分の中の「日本」を意識したくなります。
和菓子でいえば、春の桜餅、梅雨の時期の水無月、夏の土用餅、秋にはお月見団子もありますね。最近では手軽にコンビニでも買えますが、昔はそれぞれの家で手作りされていたのでしょうね。それほど難しいものではないですし。
個人的におすすめしたいのは『涼味ずんだあん超低糖』でしょうか。糖度を抑えた分、素材の味が活かされた風味豊かなあんこです。粒々感もわざと残して仕上げられています。もうひとつ新しく登場した『濃い京ほうじ茶あん』もぜひお試しいただきたいですね。苦味が出ないように、ほうじ茶の芳しい香りが感じられるよう工夫しました。
では、文章を書くのはこのへんにして、土用餅いただきま~す!
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