あんこの糖度もいろいろあります!

 ダイエットによいチョコレートのカカオ割合は70%以上である。そんな情報が流れてからは「%」を気にして選ぶようになりました。あまり数値が高いものだと苦いだけですので、ちょうどいいのは「70%」という人が多いようですが、「86%」がおすすめです。というのも、苦いのでたくさん食べないで済むからです(笑)。

 さて、あんこにも「糖度」という数字が存在しています。糖尿病の方やカロリー制限のある方は気になさる数字ですが、そうでない人にもぜひ気にしてほしい。素材そのものの味を感じたいのか、しっかりした味がほしいのか、その用途によって選ぶ基準になるからです。

 季節のフルーツ系やラムネやコーヒー、チョコレートなど一風変わったあんこをご紹介する茜丸の『茜丸あんこ仕入れカタログ Vol.4』にはたくさんの情報が入っています。あんこの「賞味期限」や「硬さ」、そして「糖度」です。粒あんやこしあんなどの基本のあんこ以外のフルーツ系やお茶系などのすべてのあんこにも糖度が示されています。


ここで質問です。①~⑤それぞれのあんこの中で最も糖度が高いものはどれでしょう。

Q1.『完熟マンゴーあん』『ほんのり苺あん』『ももあん

それでは正解です。

「Q1.」の正解は、『ほんのり苺あん』の57度です。

あとの二つ、『完熟マンゴーあん』と『ももあん』は共に53度です。

「Q2.」の正解は、『抹茶あん』の58度。

あとの二つ、『うぐいすあん』は54度、『バナナあん』は53度です。

「Q3.」の正解は、『栗きんとんあん』の56度。

あとの二つ、『チョコレートあん』は52度、『キャラメルミルクあん』は53度です。

「Q4.」の正解は、『紀州梅あん』の59度です。

あとの二つ、『春色さくらあん』は53度、『ぶどうあん』は52度です。

「Q5.」の正解は、『粒入り栗きんとんあん』の58度です。

あとの二つ、『渋皮マロンあん』は54度、『ほくほくかぼちゃあん』は48度です。


 「え、意外!」と思われた方もいるのでは。大方の予想では、「Q1.」であれば『完熟マンゴーあん』、「Q2.」であれば『バナナあん』、「Q3」であれば『キャラメルミルクあん』か『チョコレートあん』、「Q4.」であれば『ぶどうあん』、「Q5.」であれば『粒入り栗きんとんあん』、になるかと思います。いずれも甘いイメージがありますから。

 調べてみて私も驚きました。しっかりとマンゴーの味がする『完熟マンゴーあん』やミルキー感たっぷりの『キャラメルミルクあん』の糖度が思ったよりも高くないのです。そして、酸っぱいイメージの『紀州梅あん』が意外に高い。『ほくほくかぼちゃあん』なども甘そうなイメージですが、ここで挙げた中では最も低い糖度です。

 つまり、素材の味が活かしたいフルーツ系は糖度を抑えてフレッシュな味を大切に調整され、『抹茶あん』や『紀州梅あん』のように苦味や酸っぱさがあるものは、それに負けないように甘みもしっかり加えるということでしょうか。新しいあんこの開発については、長年の経験を生かしてその糖度も決定されます。変わり種あんこは豆の素材に加えての特徴を生かした糖度になっているというわけですね。

 ベーカリー店でフルーツ系あんこを使っていただく場合、クリームと一緒に使われたり、『抹茶あん』や『紀州梅あん』がアクセント的に使われたりする理由が少し想像できました。手作りパンで変わり種あんこを使ってみようかなと考えている方、素材の種類だけでなく「糖度」にもどうぞご注目ください。使い方のヒントになるかもしれません。

AKANEMARU NEWS

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