大阪の名物の一つに「逆みたらしだんご」があります。みたらしのタレがもちもち団子の中に入っているもので、ひと口噛むとたらりとおいしい蜜が口の中に広がり、普通のみたらしだんごとどちらがいいか甲乙つけがたいほど。
そのおはぎバージョンともいえるお菓子を作ってしまったんですよ。これは完全に私の思いつき、オリジナルです。既に他にもあるかもしれませんが、あってもこんなに素朴ではないでしょう。だって素人が作ったものですから笑。
アイデアのもとになったのは、夕ご飯のメニューにときどき登場する「もちもち肉団子」↓です。ミンチとそのときにある野菜を合わせ、塩こしょうし、肉を団子状に丸め、水に浸しておいたもち米の中にコロコロと転がして絡めたら蒸し、からし醤油でいただきます。
大理石でできているすり鉢状のもの。けっこう重いですが、その重さのおかげであっという間に砕けます。生姜やにんにくなどを料理に使うときに、以前はおろすかみじん切りにするかしていましたが、おろし器は後で洗うのが少し面倒、みじん切りは香りが飛んでしまう。その点これはよいです!
さて、ナッツを砕いたらあんこと混ぜます。量はお好みで。いつもながらかなりアバウトです。でもあんこは茜丸の職人がしっかり丁寧に作っていますからね、下手に何かしない方がよいと思うのですよ。
混ぜたら丸めます。ねんど遊びのようで楽しいです。丸めたら、もち米をまぶします。その手でそのまま蒸し器の中へ。あとはもち米のふくらみ具合を見ながら蒸し上げます。蒸気が逃げないよう蓋は開けすぎない方がいいので少し覗くだけ、もしくはガラスの蓋がよいかも。
写真を見てください。
初めにした「ずんだあん」の方はあまりもち米が膨らんでいません。もち米同士もくっついていないので、持ったときに形がすぐに変わってしまいます。もうひとつの「みるくあん」の方はしっかり膨らみました。持ち上げても形が半球状に保たれています。
これは、成形したときの握り方の違いです。ずんだあんのときにはもち米の粒を落としたくなくて、あんにめり込ませました。そしたら今一つの膨らみ方でしたから、みるくあんのときには軽く押さえる程度にしてみたんですよね。
これがコツといえばコツです。
味は…おいしいです。あんこの中のミックスナッツがなかなかよいアイデア!と自画自賛。「涼味ずんだあん」を選んだのは正解でした。素朴なあんとナッツが合います。「北海道みるくあん」も合いますね。コンデンスミルク好きにはもうたまりません。それにナッツともよく馴染むこと!
「北海道みるくあん」ですが、味は少し「洋」を感じます。牛乳を使ったお菓子が多い国の人たちには絶対うけますね!違和感なく受け入れられると思います。この逆おはぎであれば簡単ですし、ぜひおもてなしに手作りされては?
あんこを使ったおいしいもの、おいしくいただきました。自分のアイデアで作るのはなんて楽しいんでしょう。でも食べながらも頭はすぐに次のアイデアに。他のあんこも使ってみたいし、ナッツもいいけどドライフルーツはどう?ハーブもいいかもしれないなと考えました。
そうそう、ずんだあんの方は試しに数個分、ゆずみそを入れてみたんですよ。ほんの少しだけ。私は入れない方が好みでしたが、手作りはいろいろ試せるのが楽しいなと思いました。
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