京都の老舗に羊羹マンディアン!

 「あれ、和菓子屋さんにマンディアン?」思わず足を止めました。「マンディアン」というのは、板チョコの上にドライフルーツやナッツをのせたもので、見た目が美しいだけでなく、チョコと一緒に食べるドライフルーツやナッツの食感が楽しいお菓子です。

 最近のドライフルーツは種類が多くまた色もきれいに保たれていますから、華やかになり、プレゼントとして渡すと見映えがしてよいですね。作り方も簡単なので、バレンタインの手作りチョコとして作ってみた人もいるかもしれません。

 今回、足を止めじーっと見つめたお店は「京菓匠 鶴屋吉信」。有名なお菓子はたくさんありますが、京観世という、ロール状の羊羹のほくほくして優しい小豆あんの美味しさは今も覚えています。京都のお菓子をお土産にしようと思った時に、誰もが目にし、手に取る和菓子屋さんなのではないでしょうか。

 今回のお菓子、見た目はマンディアンそのもの。でも、チョコレート部分が薄い羊羹だと説明されました。羊羹といえば、ある程度の厚さでガブリといくのが結構好きですが、このお菓子はそこから違うようです。

 見た目がとにかく美しいですね。洋菓子からヒントを得たかもしれませんが、とても綺麗に仕上がっています。味は3種類で「しょこら」「うすべに」「だいだい」でした。

 「しょこら」は、名前の通り少しチョコレート味。茜丸の『チョコレートあん』はチョコレートの味がしっかりしますが、こちらは羊羹の中にほんのりチョコレートの味と香りがするという味わいでした。どちらのあんこの加減がより好きかはお好みでしょう。

 でも写真だけ見ると、艶やかな様子といい、まるでチョコ。これはマンディアンに寄せた渾身の作でしょうと思いました。美しいです!

 「うすべに」は、ベリー感がかなり強めです。上にのった苺はドライになってもしっかり味がしますし、下のべに羊羹そのものにもベリーの香りと味わいがあります。すりこはく(白い部分の羊羹)とべに羊羹との二層になっていますが、境目は感じさせません。舌の上で柔らかに溶けていくような絹のようななめらかさがあり、チョコレートが溶けていくマンディアンとはまた違った食感で面白いです。

 マンディアンはチョコが溶けていくのを楽しみながら、鼻でドライフルーツやナッツの香りを楽しむことができますが、これの場合は、溶けていく部分そのものにもベリーが入っていますから、ドライフルーツと一体になった香りを羊羹ごと楽しめます。

 「だいだい」は、羊羹部分がオレンジ系果汁たっぷりなのでしょう、爽やかな味わいです。甘夏柑ピールもしっかり入り、香りも十分。羊羹部分は豆の滋養を感じるやさしい味わいでホッとしますね。これは甘い物が少し苦手、チョコのマンディアンなんて甘すぎて!という方でもきっと食べられるのでは。

 以上、食べてみての感想ですが、3種類並んだ様は本当に綺麗で、見た目が華やかなのがまず目を惹きます。このパッと見て惹かれるという明るい印象はこれからの日本のお菓子には大切かもしれません。

 というのは、外国人と接する中で思いますが、例えば写真だと、陰影のある少し明度を落としたものが日本人には好まれますが、様々な国の外国人から「暗い!」としか思われないことが何度かありました。生まれ育った環境の違いだからしかたがないなと考えます。

 また同じ日本人でも小さい時から明るい照明の中で育った若者たちは、ひと昔前の人たちとは違った感性が育っているのではと想像されます。明るくはっきりわかりやすいものに惹かれる。「インスタ映え」という言葉ももう今さら感も出てきましたが、若い層を意識するなら「映え」はやはり大事です。

 見た目はマンディアン、しかし中味は羊羹・・・と書くとまるでアニメの宣伝文句のようですが、こういった見た目だけでも寄せていくというのは初めの取っ掛かりになりますから、必要かもしれませんね。

 今回のマンディアン風の羊羹。羊羹だけでもなく、元々のマンディアンのようにチョコレートを主張するものではなく、控え目ながらも繊細な味の重なり、調和が感じられました。老舗の和菓子屋のセンスが表れたものと感じましたが、皆様はどうでしょうか。

【業務用あんこ販売店】

https://www.anko-shop.jp/

◆『チョコレートあん』

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