▲左から「茜丸」「小倉山荘」「菊屋」のどら焼き
和紙風の素材を使っているのは「茜丸」と「菊屋」です。袋は茜丸の方が若干大きめで、デザイン的に凝っています。実は裏面にも茜太郎が踊っています。サービス精神が感じられる外装ですね。「菊屋」のものはシンプル。ゆえに高級感があります。「小倉山荘」のものはビニール製でした。和紙風の素材も内側はビニールコーティングされていますから、水分保持についてはいずれも十分です。
▲『茜丸 五色どらやき』の裏面にあるイメージキャラクター「茜太郎」
次は大きさや形の比較です。
▲左から「茜丸」「小倉山荘」「菊屋」のどら焼き
「茜丸」「菊屋」が大きさは同じくらい。「小倉山荘」のどら焼きは若干小ぶりでした。しかし、見てください! 小倉山荘のどら焼きのまぁるい加減。何かを思い出しませんか。そう、ドラえもんです。ドラえもんの大好きなどら焼きを見事再現しています。
ビニール素材の外装はそこを見せるためだったのかもしれません。アップにするとよくわかりますが本当にまん丸なのですよ。それに表面に焼き印なく、つるりと無地ですからよけいにドラえもんを連想させます。なるほど、なるほど! 見せるための透明ビニール外装だったわけですね(真意のほどはわかりませんが)。
「菊屋」のどら焼きは、焼き印の美しさが素晴らしいですね。均等に濃いめに色づき、丁寧さと老舗のこだわりが感じられます。創業天正13年(1585年)ですから、この焼き印の意匠にも長い歴史からの思いが込められているのでしょう。
茜丸も焼き印をしていますよ。堂々と社名をおさせてもらっています。もっと大きく?もっと小さく?と試行錯誤した結果の大きさです。いかがでしょうか。他と比べて少し大きめのどら焼きですからそこを強調しての字の大きさといえるかもしれません。
さて気になるお味にいきましょう。まずは皮です。どら焼きの皮のポイントは、弾力とかたさ加減ですね。
弾力の点では「菊屋」のどら焼きが一番。噛んで跳ね返ってくるようでした。洋菓子のスポンジはしっとりきめ細かくふわふわですから、あくまでどら焼きの皮らしくという思いが感じられました。しっかりとした歯ごたえがありましたね。
「小倉山荘」さんのどら焼きも弾力がありました。でも菊屋さんのどら焼きと比較すると少しふんわりめ。そして、卵の黄身の美味しさが匂い立ったように感じられました。こちらもどら焼きの皮らしい皮といえますね。
そして「茜丸」。こちらもどら焼きの皮らしい歯ごたえがあり、実は食べ比べている内にどれがどれやらといったほど似てはいるのですが、比べるとふんわり感が一番あり、柔らかく感じました。だからこそ皮に厚みをもたせ、甘いあんとのバランスをとっているように思いました。
次はあんの比較を。これについてははっきりとした違いがありました。
「菊屋」の粒あんは大きめの粒がしっかり残されています。粒あん好きにはたまりませんね。甘さはこの3つの比較では一番甘く感じられました。特長としてはなんだか昔なつかしい甘さです。砂糖の種類が他とは違うように思いました。
「小倉山荘」のどら焼きも同じく粒あんですが、こちらは粒を残しつつ、滑らかに仕上がっています。粒もあんも両方楽しめますね。菊屋と比較するとこちらの方が甘さは低く感じるのですが、これだけを食べれば「甘っ」と声が上がるだろう、満足できる十分な甘さです。
「茜丸」の『茜丸 五色どらやき』は豆が別に入っていますので、あんこ自体はこしあんになっています。同じ条件での比較とはいえませんが、茜丸のいずれのあんこにもいえることは甘さが控えめ、あっさりめということです。粒あんの濃厚さをお好みの方には『大栗どらやき』がありますので、またそちらもお試しください。
以上、京都の「小倉山荘」、奈良の「菊屋」、大阪の「茜丸」のどら焼き比較でした! 個人的には〇〇のが好みかな。だって・・・。
・・・の部分に「見た目がドラえもんのどら焼きみたいだもん」なら小倉山荘。「しっかり甘い粒あんを味わいたい」なら菊屋。「甘さは控えめがいい。変わり種のどら焼きをいろいろ食べてみたいな」なら茜丸でしょうか。あとは皆さんのお好み、ご判断にお任せします。
ちなみにお値段についてお伝えしておくと、小倉山荘は195円(税込)、菊屋は260円(税込)、茜丸は162円(税込)です。
【茜丸本舗オンラインショッピング】
https://www.osakamiyage-akanemaru.jp/
◆『茜丸 五色どらやき』
◆『大栗どらやき』
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