インスタで出てくる度に、「いいなぁ、食べたいなあ」と眺めていた「タケノとおはぎ」のお店は東京。地方発送はしませんとのことで、現地で買うしかありません。「無理やな、しばらく機会がないな」と思っていたところ、茜丸の北條常務から東京へ出張に行くという話を耳にしました。
ダメもとで頼んでみると、即快諾。購入時期によって内容が少しずつ変えられていくという7つ入りをちゃっかり頼んでしまいました。あきれられたかもしれませんが、またまた快諾。楽しみに待ちました。
さて、「地方発送は承りません」の理由はすぐにわかりました。東京からはるばる関西に運ばれてきたおはぎは少し傾き、押し合いへし合いしたようで、必死で形を保っていました。すみません!タケノさん。
でも、そこここに人気の高さがうかがえる理由を見つけ、おおいに感心しました。惹かれる理由の幅広さ! やっぱりたくさんの層に愛されてこそ人気になるんだなぁ。私なりに考えた理由をご紹介しましょう。
・「タケノってなんでカタカナ?」と思った瞬間から、頭は遠く懐かしい光景へと旅します。カタカナの名前が多かった世代のおばあちゃん。おはぎは手作りが当たり前だった子どもの時に食べたおばあちゃんが作ってくれたおはぎの美味しさは忘れられない。
・ひとつひとつが小さいからかわいくて、食べやすい。このサイズ感はおばあちゃんの作ってくれたおはぎとは違うけど、今どきはこれがなじみやすい大きさ。たくさんの種類を少しずつ食べたいという女子ごころを満たしてくれます。
・中のもち米はあくまでなめらか、そしてもっちもち。このなめらかさともちもちなのにふんわりした食感には感心しました。洋菓子ケーキのスポンジを思い出させるほどにスムーズな歯ざわり。自分で手作りするとずっしりしていて、もち米のつぶつぶ感をわざと残すんですが、「どこかでホイップ入れてます?」とお聞きしたいほどふわっとしたもち米でした。
・「本日のおはぎ」の7種の組み合わせがお見事! つぶあん、こしあん、麻の実ときなこ、黄金あんと蓮根のきんぴら、干し芋と焼きビーツ、ココナッツとレモンピール、柿と甘酒の7種でした。定番のつぶあん、こしあんは食べたいし、もちろん他のも。でもこんなにたくさん食べたら食べすぎかなあ。健康食材の麻の実、きなこ、蓮根やしいいか。中味も健康によさそうな雑穀入りのピンク色やし。え、おはぎってエスニック材料にも合うの? ホントかなぁ、確かめなくては。あ、もう柿やおいもの季節なんやね、秋やなあ。ん?発酵食品ってまだまだ人気なの・・・。以上、ひとつひとつ眺めながら考えたこと。おはぎのワンセットでこれだけ発見があるんです。食欲とともに知識欲も満たせます。
・ワンセットでもうすでに組み合わせてあるから選ぶ楽しみがなくてそこは残念、と思っていたらありました! 選ぶ楽しみ。それはいれものにかけられるマスキングテープです。自分で選ぶのも嬉しいし、もらったときに何を思ってこの色を選んでくれたのかなとふと思うのも嬉しいひとときです。
以上、タケノとおはぎがどうしてこんなに人気なの?の理由をあれこれ勝手に想像してみました。おはぎワンセットでこれほど楽しませてくれて大満足です! ありがとうございました、タケノさん、そして北條常務。
食べての感想は、つぶあんはやっぱり美味しかったなということと、柿のあんこにしっかり柿を感じてよかったということ。いちじく好きの私なので、いちじくあんのおはぎもあったら食べたいなと想像を膨らませました。
東京からはるばるやって来たタケノとおはぎをきっかけに、東京独自の和菓子は他に何かないか調べてみたんですが、意外にも本店は京都や大阪だったり、地方のもので惹かれるものがあったりでした。そこで今さらながら「食いだおれの大阪」という言葉を思い出した次第です。
大阪人の舌は肥えています。前評判とか流行りものに左右されない自分の判断を大事にします(と書くと関東圏の方からおしかりを受けそうですが、地方出身のどちらにも属さない私が言うことなのでどうぞおおめに見てやってください)。その大阪で長年お店をやっている、これだけで十分美味しいという証拠だと思いますね。
最後はやはり茜丸オシです。『太陽のトマトあん』、茜丸特製の『五色どらやき』を春も夏も秋も冬もお楽しみくださいね。
【業務用あんこ販売店】
◆『太陽のトマトあん』
【茜丸本舗オンラインショッピング】
http://www.osakamiyage-akanemaru.jp/
◆『茜丸五色どらやき』
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