店先で「笑わず餅」というラベルに惹かれ、手にとった「水ようかん」。節分の恵方巻だけでなく、和菓子にもそんな食べ方があったとは。
購入し、家でラベルをよく読むと、「陰暦6月16日は和菓子の日」「江戸時代に疫病除けに行われた『嘉祥の儀』がはじまり」とあります。で、「庶民の間では餅や菓子を笑わずに食べる風習が広がった」そうです。
コロナがまた少し出てきているので、和菓子の日からは日が経っていますが、製造されたのでしょうか。まだまだ、水ようかんが食べたくなる暑い日が続いていますし。迷信的なものはどちらかといえば信じない方ですが、こんな遊び心がある風習は割りと好きです。食べ物が絡んだらさらに楽しいです。
ちなみに、お店は奈良県生駒市の駅前の商店街ぴっくり通り内にある「中村製菓」です。「みたらし団子」が店先で焼かれているのが目印。季節毎に出てくる様々なフルーツ大福が評判のようです。
さて、お店の人の話では「水ようかんより少し柔らかめです」とのことでしたが、寒天の食感と澄んだ色が綺麗でした。「水が厳選されているのかなぁ」と、まず思いました。粒あんの粒そのものもしっかり炊き込まれているのでしょうね。甘くて美味しかった!
よく「お米が立っている」と言いますが、この小豆の粒も立っているように感じました。滑らかでまろやかな歯ざわりの水ようかんもいいですが、こんな透明感ある「小豆羹」もいいですね。寒天ですから食物繊維もある。これもポイント。
それと今回はきなこの美味しさも改めて思いました。小豆と大豆で「豆×豆」ですが、使い方次第でニュアンスや味わいは完全に変わる、といういい例ですね。世界遺産に登録されている日本の食文化を誇らしくも思うのでした。
さて「笑わず餅」なので笑わず静かに食べましたが、その美味しさと爽やかな味わいに思わずニンマリ。ニンマリ笑いは笑いの内に入るんでしょうかね?
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