公園とおだんご、そしてキャッシュレス決済

 先日、大阪市都島区にある藤田美術館に行ってきました。そしたら館内にお茶屋さんが併設されているじゃないですか。気持~ちお腹が空いている・・・と思い、美術を鑑賞する前にちょっとおだんごをいただくことにしました。

 「あみじま茶屋」のだんごセットは全て500円。お手頃です! お茶は「抹茶」と「煎茶」、「番茶」から選べます。いつもは緑茶ばかり飲んでいるので、番茶も捨てがたかったんですが、迷った末に抹茶にしました。なかなか自分で点てては飲みませんから。

 許可をいただいて、点てているところの写真を撮りましたよ。たぶん緊張されたでしょうね。ありがとうございました。この美しい手つき、そしてふわっとした抹茶が点てられていく様子を子どもたちもじーっと見つめていました。目の前で点ててくれるのはよいサービスですね。

 点て終わった後にお茶碗の説明もしてくださいました。ひとつ前のお客さんのお茶碗は白くて平たいお茶碗でしたが、私のものは素朴な感じで、前の人のものよりは高さがあってこんもりした感じ。韓国発デザインだそうですが詳しいことは忘れてしまいました。後でHPを調べると、若手作家さんが作られたものだそうです。

 おだんごは注文を受けてから焼かれます。これも嬉しい演出です。甘いあんこと芳しい醤油味。さてさて、あんこの甘さ加減、炊き加減はどうでしょうか。

 注文から支払い、商品受け取りまでは中央のコーナーでされているので、受け取ったらそのまわりの席に自由に座ります。階段状のところで座っている人が多かったですが、私は長椅子に陣取りました。

 見た目すっきり! おだんごの丸みと共にかわいらしさが溢れています。清潔感いっぱいのお盆ですが、これも若手作家さんの作だそうです。角の丸みが若さを感じさせますね。では、早速いただきましょう。

 まずは醤油味から。少しは砂糖が入っているかと思いきや、甘さはほとんどなし。醤油そのものの味を楽しみました。厳選されたお醤油なんでしょうか。塩味がたちすぎることなく、ほのかな甘みと芳しさ。美味しくいただきました。おだんごは伸びすぎることなくもっちりしていました。

 次はあんこです。別皿に置かれていますからまずは観察。綺麗な紫色ですね。これは美味しそう。粒も大きいです。一口そのまま口に入れてみました。う~ん、優しい甘さ。だけど味が薄い感じはないです。茜丸のあんこと甘さの加減が似ていると思ってしまいました。

 大粒の小豆で作られた上品でふくよかなあんこです。シンプルにだんごにのせて食べるので、あんこそのものの味が問われるわけですが、このあんこだけでも満足できますね。おだんごと共に食べるには十分な量でしたから、最後まであんこを残し、あんこだけでいただきました。

 おだんごのようなシンプルなお菓子を食べると、昔の人にとってはこういったお菓子を食べる時間は貴重だったのかなあと思ったりします。今の時代は本当にさまざまなお菓子がありますが、一周まわってこのおだんごは、シンプル・イズ・ベストを代表するお菓子のようにも思いました。

 飽食の時代ともいわれるからこそ、厳選されたものを丁寧にゆっくりと味わって食べる。そのスローな時間の流れを楽しむ。そんなおやつタイムがひとりひとりの生活時間の中で大切なのでは?とも考えてしました。この日のお客様は若者が多かったので、今の若い人こそこういった心豊かな過ごし方を知っているのかもしれません。

 この「あみじま茶屋」は美術館に入らなくても気軽に利用できるためか、とにかく若者たちがたくさん! 美術館の周りは藤田邸跡公園になっていますから、散歩&カフェのいいデートコースにもなれそうです。

 そうそう、このお店はキャッシュレスが推奨されているらしく、スマートに決済できました。レジがあるといかにもお支払いいただきます感が出てしまいますし、お金は決して清潔ではないですから、食べ物を提供する場では特によいかもと思いました。時代は流れていますね。

AKANEMARU NEWS

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