和菓子のワンポイントに惹かれる

 その地域の物産が集まっているコーナーが好きです。そこで出会うキャラクターやワンポイントのデザインに地域愛を感じます。

 今回、ご紹介するのは『野守の鏡』と『金魚どら焼き』。どちらもこのブログのテーマであるあんこのお菓子。そしてかわいいワンポイントのマーク入りです。

 『野守の鏡』は名前から雅な雰囲気・・・と思ったら、ちゃんといわれがありました。

 奈良公園内にある「春日野」というエリアは、たくさんの鹿がのんびり過ごす広い野です。昔むかしその春日野で、雄略天皇が鹿狩りをされた際に逃げた鹿を、野守が清水に映った影を見て見つけたことから、このお菓子の名前がつけられました。

 野守というのは言うなれば野の番人。一般人の立ち入りを禁じているような野を見張る役目だとか。今でいうガードマンでしょうか。「野守(のもり)」という言葉になるとなんだか響きがすてきですね。

 お菓子は、糖衣された麩やきのせんべいに味噌白あんが挟み込まれたものです。包装の色やデザインが上品。さらに糖衣されたところに焼印でつけられた鹿がまたステキ。優美ながらどこか素朴な奈良らしさを感じます。

 製造は「千代の舎 竹村」。創業は元禄14年、つまり1701年。なにげなく手にとったお菓子でしたが、奈良市内で最も古い老舗和菓子店だそう。他にも「青丹よし」「鹿らくがん」など惹かれるお菓子がたくさんありました。

 味はふんわりとやさしいです。最中もいいですが、麩やきのせんべいもいいですね。夏といえばついつい見た目が涼しい錦玉やくずもちなどに惹かれますが、麩やきの食感は軽くて、涼しさを感じさせます。夏こそ麩やきせんべい!とひそかに思いました。

 2つめにご紹介する「金魚どら焼き」は奈良市の南にある大和郡山市にある「御菓子司 新泉堂」の製造です。こちらも創業から125年たっています。

 このどら焼きは、なんといってもそのおおらかさにひかれました。その大きさとどど~んと大きく盛り上がった形状はどら焼き好きにはたまりません。あんこは粒あん。しっかり大きめな小豆が見え、その食べ応えを想像すると思わず嬉しくて笑ってしまう。

 新泉堂のHPにある「お菓子は心の栄養」の言葉を体現するかのような豊かさが感じられるどら焼きですね。

 焼印されたワンポイントは大和郡山のシンボルともいえる金魚。全国金魚すくい大会(その昔、優勝者にはハワイ旅行がプレゼントされましたが、今はどうなんでしょう?)が行われるほど金魚を推しているんですよ。

 実食!想像にたがわず食べ応えがある大満足のどら焼きでした。ボリューミーですが甘すぎないあんこなのでペロリと食べられます。白ごはんはひかえているけど甘いものを食べたい方は、これを一食分としてもよいかもしれません。

 ワンポイントの金魚は黒出目金でしょうか。そんなことを話のきっかけにしながらワイワイ食べるのも楽しいでしょうね。

 以上、ワンポイントの楽しさに焦点を当ててご紹介しました!

 茜丸であればどんなワンポイントがよいでしょう。大阪・天王子にある本店の壁に描かれ、店前にも人形がある、CMでも有名なあの茜太郎でしょうか。実はもうキャラクター化され、帯に印刷されているお菓子もあります。ぜひチェックしてくださいね。

AKANEMARU NEWS

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