野球もいいけど和菓子もね!

 「甲子園」といえば野球。地元の高校や子どもが通う高校の応援には熱が入りますね。でも甲子園と銘打った大会は他にもあるんですよ。そのひとつが「全国和菓子甲子園」。すでに予選は終わり、決勝戦は8月20日です。

 その第12回である今年のテーマは「まめ」。これはあんこ製造にたずさわっている茜丸としては、グッと前のめりになるそのものズバリのテーマですね。過去には「青春」「令和」「笑顔」などがあったそうです。第2回の2011年には「大阪を元気にする大福」というのもありました。

 この「全国和菓子甲子園」。始まりは大阪生菓子協同組合の青年部が50周年記念事業として企画したものです。その時には、高校、短大・大学、専門学校の3部門で競い、今のように全国的になったのは第5回から。クラウドファンディングを活用して募集範囲を広げてきました。

 和菓子はいうまでもなく、日本のお菓子としてずっと残していきたい食文化のひとつですから、高校生の時点で全国大会があれば、若い世代のセンスも加わった素敵な和菓子の創造へと発展していくに違いありません。

 さて、大会要項ですが、これまでは全国を6つのブロックに分け予選を行い、予選を通過したペアが辻調理師専門学校で決勝大会を行う形でした。しかし、今年度は新型コロナの影響で創作工程を動画により審査し、実物は郵送で送るということになりました。

 郵送ということは、あまりに繊細なものは難しそうです。過去の受賞作品には繊細な「あんフラワー」や、ぷるんとした柔らかい形状のものもあったんですが。でもそういった制約の中でいかに作るかというのも、また面白いことかもしれませんね。

 テーマとのマッチング、プレゼン内容、製作工程の手際のよさなども審査対象だそうです。審査員からの受賞作品へのコメントには、使う道具やアイデアへのアドバイスもあり、出場者にとって非常にいい経験になりますね。

 なお、過去の受賞作品の写真は、全国和菓子甲子園のサイトに掲載されています。これでもかというアイデアが詰め込まれたパワーあふれる作品、地元の特産物を使ったアイデア豊かな作品など、面白いですよ。

 それぞれの和菓子につけられた名前にも若さが溢れています。完全に造語ですよね、という漢字の組み合わせに、作り手の思いも感じられます。過去作品にある「夏の夕を見上げて~うちらの時代!~」「新樹光」「想い出のカプセル」「アオハル巻き」「夢見月」などは購入者が若い人だった場合、大いに惹かれるでしょうね。

 今年度、予選を見事に通過し決勝戦出場を果たしたのは以下の12の高校です。

 久慈東高等学校(岩手)、宮城県気仙沼高等学校(宮城)、桐生第一高等学校(群馬)、千葉県立安房拓心高等学校(千葉)、愛知県立瑞陵高等学校(愛知)、石川県立翠星高等学校(石川)、大阪緑涼高等学校(大阪)神戸第一高等学校(兵庫)、おかやま山陽高等学校(岡山)、山口県立山口農業高等学校(山口)、佐賀県立唐津南高等学校(佐賀)、沖縄県立南部農林高等学校(沖縄)

 今回の作品名も凝っていますよ。「蒼海」「桜雫」「緑繋輝」「大地のめぐみ~今 自分達にできること~」「進貫ら」「梅豆羅もなか」などなど。高校生たちの元気なプレゼンもぜひ見てみたいです。

 今回のクラウンドファンディングの目標額は50万円。すでに半分以上の額が集まっています(7月24日現在)。支援へのリターンは地方ごとのお菓子だそうで、これもまた楽しみですね。ご興味ある方はどうぞご支援ください。

AKANEMARU NEWS

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