経済産業省様の補助金を頂いて、ヨーロッパ(欧州)へ調査出張に行ってきました。
訪問都市は、パリ、ミラノ、ベルリン、デュッセルドルフです。
既に東南アジア向けの輸出は徐々に物量が増えている状況で、更にマーケットを広げるためヨーロッパ圏内に調査出張することにあいなりました。
私自身、ヨーロッパへの訪問自体今回が初めてでした。
アジア圏内では頻繁に出張しておりますが、今回のようなヨーロッパ圏内への出張は初めてでした。
まず、パリに入ったのですが関空→シャルルドゴール空港への直行便がありません。
毎日は出ていないようです。
その点からみても、日本とヨーロッパの交流はそれほど盛んではないことが見て取れます。
日本企業とヨーロッパ企業の取引や交流に関して、メジャーで有名な産業であれば繋がりは出来上がっているかもしれませんが、小売業ではまだまだ知名度やノウハウはあってないようなモノではないでしょうか。
私自身、身近なものでヨーロッパ発のものは検討がつきません。
強いて、家具や雑貨くらいのものでしょうか。
他、お酒・・・くらいしかわかりません。
他にもヨーロッパに関わる製品は多いかもしれませんが、まずはそんなところではないでしょうか。
さて、今回はフィンランド航空でヘルシンキ経由で入りました。
パリ→ミラノ→ベルリン→デュッセルドルフと移動して、日本食が受け入れられる素地があるという予測の元、各都市を移動しました。
それぞれ欧州のなかで共通しているところ、違うところがあり興味深いところでした。
共通していることとしては、ヨーロッパの歴史、文化の重さと厚さ。
日本に観光旅行で来られているヨーロッパ系の方々は、お寺などの独自の文化に目を向ける方が多い印象ですよね。
ヨーロッパの方々は歴史や文化において、理解があると言いますか、リテラシーがあると言いますか、そのような印象が強いです。
食文化においては以下のようなこともあります。
アジアやアメリカでは、日本文化がローカルの文化とフュージョンしていますが、ヨーロッパではそんなことはありません。
タイのタイスキは、日本のすきやきやしゃぶしゃぶと火鍋のミックスですが、そのような日本文化の受容のされかたはありません。
パリのベーカリーはとてもレベルが高く、どんなお店に行ってもクロワッサンなど非常に美味しいです。
1ユーロで、最高レベルのクロワッサンが食べられます。
日本だと250円はすると思うのですが・・・どうでしょうか?^^;
一方で伝統的なメニューばかりで、これからも変わらないと思いますし、日本食ブームと言いながらこうした伝統的な店舗に日本の素材が入ることは20年たっても今後ないと思いました。
日本で言うならば京都の老舗和菓子店のようなイメージです。
特にパリにおいては日本食は結構増えています。
写真のカッパ巻き、新香巻きは8個で9.9ユーロ(1,200円)もしますし、写真はないですがたこ焼きは6個で8ユーロ(1,000円)でした。
日本食のマーケットは、東南アジアよりも大きくはないけれどもこだわったものが高単価で販売できる可能性があるという印象でした。
そんな日本食の文化と欧州圏内の文化がどのように交わるのか、今後も定点的に調査・観測し、和菓子・あんこを受け入れていただくことを念頭に置いて調査していきたいと思いました。
以下、今回の出張にて撮ってきた写真です。
以上です!
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