昔からある有名なお店だと聞いていましたが、これまでに行く機会がありませんでした。いつの間にか改装され、奥には和カフェができたようで気になっていたのです。ついに念願かないました。
カフェエリアは適度に広く、窓に面したカウンターが奥まったところにあり、一人の静かな時間を楽しむことができます。照明も暖かな色合いで落ち着く感じ。昭和を生きた世代には電話や窓枠などがなつかしいでしょうね。
メニューを見ると、季節の生菓子とお茶がセットでいただけるようです。私はこの店の有名なおはぎ「ぼたもち」をいただくことにしました。漢字で書くと「宝多餅」ですが、宝には濁点をつけるのが正解。濁点がないはずの漢字につけてしまう、なんとも遊び心あふれるネーミングです。おめでたい名前からか、初詣の帰りには必ず買うことにしているという方もいらっしゃるそうです。
セットのお茶は抹茶にしました。他にもほうじ茶や紅茶、コーヒーもありましたよ。選ぶ生菓子によっては他の飲み物もありかもしれません。
音楽はなく、時折聞こえる店主とお客様とのやりとりを耳にするだけの自然な空間。さりげなく店先にいさせてもらっている感じで、気取りなくくつろげる。こんな感じのカフェもいいですね。
さて、お目当ての「ぼたもち」が運ばれてきました。でかっ!!でもなんて美味しそうなんでしょう。あんこの色あいが限りなくやさしく、まあるい形や厚み、その大きさが絶妙です。これだけ大きければ十分。これ以上大きいと品がない。そんなちょうどよいあたりをうまくもってきたなあと感心しました。
そこからの撮影タイム。でも気持ちはあせっていました、早く食べたい!と。見るからに美味しそうでしたから。
撮影終了。そえられた箸でさっそく切り分けました。やわらか~い!もち米部分そのものはほんのり甘くてやさしいお味。やわらかすぎずかたすぎずでした。そしてあんこもまたやさしい甘さ。その甘さは十分で満足できるはずなのに、もうひとつ食べたくなる。体がほしがる。なぜなんでしょう。
調べると、あんこに添加物はいっさい使っていないとのこと。小豆とザラメ、塩のみだそうです。だから体が欲するのでしょうか。こしあんと粒あんがあり、私は粒あんにしましたが、こしあんも美味しいだろうなあ。トッピングは抹茶ときなこから選べます。きなこはとても香ばしかったですよ。
季節の生菓子との組み合わせもあります。こちらは食べていませんが、あんこがやわらかめで上品な甘さとのことでした。おなかに余裕があれば「ぼたもち」そうでなければこちらの生菓子がよいかも。お茶とのセットで700円切りますから。ちなみのぼたもちと抹茶のセットは850円です。満足、満足!
年代を感じさせる器や内装も含め、ほっこり時間を堪能しました。皆様もぜひ訪れてみてください。
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