ピクニック的に楽しむ「あんぱんランチ」

　京都にあんぱんで有名なパン屋さんがあると聞き、行ってきました。ナビをセットすればどこにでも行ける。最近は本当に便利ですね。

　パン屋さんの名前は「マリーフランス」。いくつか店舗があるようですが、今回は今出川店にお邪魔しました。京都地下鉄の今出川駅で降り、烏丸今出川の交差点から西へ西へと歩きます。ナビを見て行っても、つい見逃しそうなほど小さなお店でした。でも平日に関わらず、お客さんが途切れることなく入っていました。

　お店が小さいだけに写真を撮るのは憚れましたが、お目当てのあんぱんはいくつか種類があったのでしっかり購入しましたよ。あんぱん以外にも甘いもの、シンプルなものなど、たくさんの種類が並んでいました。どれもボリュームがあり美味しそう。でも我慢我慢！　今回はあんぱん一筋で。

　4種のあんぱんをトレイにのせました。ずしっ！おっとっと・・・思わずトレイを両手で持ち直しました。それほどに重量感があったんですよ。張り切ってのせたものの、これは全部一気に食べるのは無理だろうと予測しました。

　飲み物も購入し、近くの京都御所へ。慣れ親しんだ場所ですし、広いので人目を気にせず食べられますから。天気のいい日は外で食べるのが美味しいんですよ！　紅葉が始まったところで、どこを撮っても絵になる美しさでした。

　さて、どれを食べようかな。せっかくの焼きたてなので、ふっくらふかふかのあんぱんにしましょうか。焼き色の濃い茶色が食欲をそそります。早く食べたい気持ちを抑えて、まずは写真を撮りました。う、美しい。背景の自然ともマッチしていますね。あんこはやはりたっぷりでした。あんこ好きにはたまらないアングルでも撮ってみました。きれい、きれい！

　食べてみると意外とペロリといけました。甘すぎないですし、皮の若干の焦げた加減が香ばしくて絶妙でした。嬉しくてあっという間に食べきってしまいました。

　食べている時の顔はきっとにやけていたに違いありません。誰かに見られたらきっと笑われそう。でもここ京都御所はそんなひとりの幸せを楽しみたい人にも最適で、あちこちに置かれたベンチにはそれぞれの過ごし方を楽しんでいる姿がありました。

　ひとつ食べ、口はまだまだあんこを欲しがっています。でもボリュームがあったのでおなかはいっぱい、満足満足。あんこの美味しさを堪能しました！　ペットボトルのお茶も飲んで「日本」を満喫でき幸せな気分になりましたよ。

　あんぱんと緑茶の組み合わせはきっと外国人にもご満足いただけるのではないでしょうか。例えば、イタリアのピザとエスプレッソのように。色的に少し地味でしょうか。でもこの柔らかさ、上品な甘さ、自然に溶け込むかのような調和美。これもまた日本だと思うのですよね。

　持ち帰ったあんぱんは連日美味しくいただきました。ごまいっぱいのもの、よもぎの焼きあんぱん、大福のような白あんぱん。どれも美味しいあんこ！　中でもよもぎの焼きあんぱんは、よもぎの香りが強めで好みでした。

　上賀茂にある名物「やきもち」とよく似ていますね。薄い皮の美味しい香ばしさと上品なあんこのお菓子で、上賀茂神社前のカフェ「神山湧水珈琲 煎」でコーヒーと一緒に食べました。神社の大木を眺めながらの時間は楽しかったなあ。

　考えてみたらあちこちで、しかも結構な割合で戸外であんこを楽しんでいます。また他のパン屋さんのあんぱんも食べてみたい。ピクニック的に楽しむ「あんぱんランチ（アンパンマンのあんパンチではない）」くせになるかも、です。