前から目をつけていた静岡県浜松市にある「ニコエ」に行ってきました。ここは「うなぎパイ」で有名な春華堂関連の施設で、遊んだり食べたり作ったり、と大人も子供も楽しめる施設です。今はコロナのためかお休みですが、工房ではパイ作り体験ができるようです。
が、私のお目当ては「五穀屋」。以前、関西へのお土産として買ってみたおにぎり形のおせんべい「山むすび」が雑穀の香ばしさが光る感動の美味しさだったのですよ。その丁寧な作りと材料のよさに感激しました。あと「よつ割り」という最中も有名なようです。雑誌の記事で、東京の秘書たちが選ぶお土産ベスト5に選ばれていました。「これは試さねば!」と使命感にも駆られ訪れました。
さて、ニコエの五穀屋のカウンターのあるおしゃれな造りはどうぞサイトでご確認ください。コロナのためか人が少なかったためか、いろいろな味のあんこの試食をさせてもらえました。で、厳選して買ってきたのが「塩麹きな粉」「醤油あん」「ゆず米酢」の最中です。まるで料理の調味料のようですね。
味はもちろんお菓子ですから甘く、それぞれがひと味違う味わいです。「塩麹きな粉」は円やかで、「醤油あんこ」はどこか懐かしく、「ゆず米酢」はただすっきりだけでじゃなく、いい意味でねっとり感がありました。健康に良いものアピールを十分に感じました。
そして、面白いのはその形。「よつ割り」という名前の通り、溝のところでパキンと4つに割ることができます。甘いものが苦手だけど断れない時にもひとくち食べられますし、色々な味を食べてみたいというわがままも簡単にかなえられます。もちろん、全部を食べてもいい。パーテーションが自由自在に動かせるオフィスのように、その時々、いかようにも対応できます。
あとは意外性。丸いイメージの最中がこんなにすっきりモダンだなんて意表をついています。和菓子にある温もりも残しつつ、一瞬クッキー?と間違えそうなすっきりした薄い皮。でも最中特有の香ばしさと食べごたえ感はもちろんありました。
ということで、最近のお菓子業界のトレンド(私の勝手な憶測ですが)
1.健康志向
2.消費者目線の使いやすさ
3.意外性
がしっかり押さえられている五穀屋の「よつ割り」でした。
もうひとつ、試してみたのが「五季」。薄いゴム状のもので包まれた球体の羊羹です。発酵がテーマだそうで、「酒」「抹茶塩麹」「りんご酢」「白味噌」「醤油糀」の5種類あります。透明な小さいケースに入っている自然な色の球がなんとも美しい。宇宙空間に浮かぶ惑星のようです。ちょっとしたお土産に最適な大きさですね。
抹茶塩麹と酒を試してみました。楊枝でつつくと一気につるんとむけます。鈍い透明感ある表面が、瞬時に輝いた面に変わります。大人も子どもも喜びますね、これは。
たったひとつふたつだけでも、その作り手のこだわりを感じる和菓子。厳選された材料からくる味の純度も格別です。やっぱり和菓子はいいなあと再確認しました。以上、五穀屋さんのご紹介でした。
蛇足ながら、こんなおもしろい遊具もあります。ご興味ある方はぜひニコエに行ってみてくださいね。
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