どら焼きを食べる風景としてどのような絵を思い浮かべますか。どら焼きにどんなイメージがありますか。
どら焼きは、茶道に使われる美しい上生菓子とは違って素朴。気軽に買ってきて3時のおやつとして日常的に頬張るお菓子。親しみやすくて飽きないおいしさ。そんなふうに思っていました。
でも最近のどら焼きを見ると、その雰囲気やイメージを継承しつつ、和菓子のくくりからは軽やかに抜け出している気がするんですよね。
値段的に買い求めやすい。そして手に持って食べやすい。デコレーションしすぎず、普段使いのものとして食べられる。でも味はさまざまに変化しているようです。最新の流行りを見るのに最適な場所はコンビニです。行ったときには必ずといっていいほどスイーツコーナーに足を運びます。
今回見つけたのはセブンイレブンの「ショコラ生どら焼き」。定番商品と言っても、余程見慣れた感もあるどら焼き。どら焼きの皮部分がふかふかで厚めなので、これはもうケーキのスポンジと同じだなと思います。
袋にはガナッシュ&クリームと書かれ、英文字ではPancakes with Chocolate Cream とも。あれ、もはやどら焼きではなくパンケーキになっています。私の中ではどら焼きの外側はあくまで皮。独特のもちもち感や食感があって、使われる材料も普通の小麦粉とは違っているはずです。茜丸で売られているどら焼きもどら焼き専用の粉を使用しています。
でもこれは、どら焼きと書かれているけれどパンケーキですね。ドラえもんが大好物などら焼きの形をしているけれど、手に持って食べられるお手軽なケーキ。私はこれを見てそう理解しました笑。でもいいんです、おいしいんですから。お皿やフォークを出さなくても気軽においしいスイーツが食べられるんですから。
切り口を見てください。クリームの中央部分に濃い茶色の部分があります。これがガナッシュなんでしょう。ケーキであれば上にトッピングされている感じ。おしゃれですね。
もうひとつ、実は買いました。いかにも“どら焼き”といった味もほしくて。「ふんわり生どら焼」。どら焼きの皮の風貌にはやはりあんこでしょう。が、こちらも見事やられました!粒あんの上にはホイップクリームがたっぷりでした。でもその分あんこの甘さはひかえめでしたよ。
コンビニは世の中の変化にはかなり敏感でしょうから、これが今の顧客のニーズなのでしょうね。
海外からの観光客が増え、日本は観光立国になりつつあります。物価意識の違う観光客のために7000円近くする海鮮丼も出ているそうです。(インバウン丼と呼ばれています。ネーミングがうますぎて感心!座布団あげたい!)そんな情勢もふまえると、昔ながらの和菓子はどう変わっていくのだろうとの興味は尽きません。
でもあんこはちゃんと残っていく。それは確信しています。だってやっぱりおいしいんですもの。次のブログではあんバターあんを使ったおいしいものをご紹介します。よかったら読んでくださいね。
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