地元にあったらいいな♪の愛され和菓子

 知り合いの人がイチオシする「あんどーなつ」のおいしさに感激し、先日自分でも買いに行ってきました。お店は東大阪市にある「菓匠庵 白穂」です。若江岩田駅から歩いて10分弱。大阪らしさあふれる親しみやすさいっぱいの商店街を抜けたところにあります。


 甘いものは洋菓子も和菓子も問わず大好きですが、油分には年々弱くなっている。ドーナツというからには揚げてあるとは思うんですが、油っぽさは全然ありません。中にあんこがぎっしり入っているんですが、甘すぎなくて本当に美味しかった。ひとつふたつと手が伸びそうな軽さもありました。

 先日、わが茜丸のパティシエくんも話していましたが、ずっしり重くて食べがいがあるものより、軽くてもうひとつ食べられるかなくらいの加減が今の時代のトレンドかもしれませんね。若い彼が作る「YODORA」も小さくまとめてあるけど工夫がいっぱい。手が込んでいて、味が複雑で、他の種類にまで手を伸ばしたくなります。


 話を戻して、「あんどーなつ」の他にもおいしそうなお菓子がありました。フルーツ大福やみたらしだんご、そしてみるく饅頭。ひとつ面白かったのは、みるく饅頭の名前が「ええとこ」で、もうひとつ「ええとこのわるいとこ」というお菓子が売られていたことです。名前のすぐそばには、SDGsの文字も印刷されています。


 SDGs、つまり環境に負荷をかけない取り組みということですね。フードロス問題を意識してのことでしょう、少しひび割れたみるく饅頭が3個セットで「ええとこのわるいとこ」としてまとめられています。いいなあ、このネーミングセンス。お値段はもちろんお得。おいしいものを食べて、いいこともできて一石二鳥。


 そうそう、どら焼きに似た焼菓子もありましたよ。まん丸のどら焼きと違い、楕円形を半分に折った形です。「白穂焼」という名前で今の二代目ご主人が考えたものだそう。もちろん買いましたとも。食べてみましたとも。皮の感じが茜丸のものとは違いますね。少し薄めでふんわり、しっとりです。

 お店の写真もあげときますね。自転車で買いに来る人が多くて微笑ましい雰囲気。包んでもらう間の待ち時間には、すぐ隣のスペースで飲み物とお菓子がサービスでもらえます。これはちょっと嬉しい。暑かった夏は特に好評だったのでは?

 いろいろなお店のあんこ関連菓子を食べ比べていると、楽しいです。トレンドとかお店のコンセプトとかまで、つい考えてしまいます。でも最後には、地元に愛され、長く続いているということはそれだけで正解でしょうというところに落ち着くのですがね。(茜丸も長いですよ~)


 今回もおいしくあんこをいただきました。あんこ広め隊の任務終了です。また次回♪


AKANEMARU NEWS

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